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2004/1/14(水)19:51 - 低学年担当 - 9781 hit(s)
初めてお子さんを身ごもった時からのことを思い出してみてください。
常に不安があったと思いませんか?
ちゃんとお腹の中で育つかしら、無事に生まれるかしら、
生まれてからも目が見えているか、寝返りできるか、立って歩けるか
離乳はこれでいいのか、言葉はどうか、
少し大きくなったら集団生活に馴染めるか、友達と仲良く遊べか・・・
いろんなことに不安を持ちながらも無事にここまで育ててこられたのでしょう。
勉強に関する心配も同じです。ひらがな、カタカナ、漢字、計算、
小学校はどうか、中学校はどうか、高校はどうか
そしてその先も不安や心配はなくならないのではないでしょうか。
就職がどうだとか、結婚がどうだとか、子どもがいる限りはずっと。
不安はなくならないものと腹をくくってあきらめ
上手に付合う方法を摸索するしかないと思っています。
そしてなるようにしかならないと開き直る。(笑)
親が子どもの勉強に関わるのは、離乳と似ていると思っています。
誰だって初めてのことはわからないから本を読んだり
人に教えてもらったりして情報を集めますよね。
でもいちばん大事なのは「赤ちゃんが食べる様子」そして「ウンチ」
それを観察しながら少しずつ普通の食事ができるようにしていきましたよね。
ちゃんと消化していることを確かめながら。
では勉強の「ウンチ」はなにか?
問題集にマルがつけば安心かもしれませんが、それはウンチの一部に過ぎません。
子どもの表情、言葉、描いた絵などすべてがウンチなのです。
それを見てインプット(=働きかけ)を調整する。
「これはまだこの子には早すぎた。もっと消化のよいものを」
食べる様子からもわかりますよね。
喜んで食べているのか、噛みきれないで苦労しているのか。
勉強も同じです。
具体的にどんなふうにすればいいのか、ひとつだけ提案しておきます。
忙しい日常生活の中では子どもの言葉などあまり気にとめることもないでしょうが、
月に一度でも意識して記録してみてはいかがでしょうか。
そしてどんなふうに語彙が増えているのか調べてみてください。
子どもの言葉に注意深く耳を傾ける必要があるので、けっこう大変です。
これは親自身が使っている言葉を省みるよい機会にもなります。
また、体験学習というのは特別なものではありません。
ホットケーキを切り分ける時に何分の1という言葉を使ってみるとか、
おやつを人数分そろえるときに「何人分で何個」を意識させるとか
結露の掃除を手伝わせながら自然現象について一緒に考えるとか、
ドレッシングを作ったり、セールに出かけて上手に買い物したり、
これらも割合の勉強につながるものです。
そしてあらためて学校や家庭などで仕組みや理論を学習する時、
「ああ、あれはこういうことだったのか」と深く納得し、
それは本当にその子の身についていくのです。
「あ、そうか!」と納得がいったとき、子ども達は本当にいい顔をしますよ。
わかった喜び、できた喜び、とても大事です。
机上で学ぶことと身近に起こる具体的な現象や体験、これらを結びつけてあげて、
知識や理解を生きたものにするのが親にできるいちばんの手助けなのです。
とくに低学年までで有効な働きかけだと思っています。
最後に、長くなったので詳しくは書きませんが、
本さえ読んでいれば漢字や作文はOKという意見には賛成しかねます。
やはり年齢とアウトプット、受験などの目標を考慮して、
状態に応じてなにか手当てをする必要がでてくると思います。
いずれにしてもまず子どもをよく見るというのが第一です。
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