Page 1344 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼都立の中高一貫校 mika 04/8/26(木) 13:13 ┣Re:都立の中高一貫校 ええっ 04/8/26(木) 15:28 ┣Re:都立の中高一貫校 判断は各自が 04/8/26(木) 16:59 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 これがハイレベル?? 04/8/26(木) 17:10 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 判断は各自が 04/8/26(木) 17:37 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 受験産業 04/8/26(木) 19:08 ┃ ┣Re:都立の中高一貫校 今夜も眠い 04/8/26(木) 23:59 ┃ ┣Re:都立の中高一貫校 mika 04/8/27(金) 0:41 ┃ ┃ ┗やや一方的な感じがしますが バラード 04/8/27(金) 9:57 ┃ ┃ ┗Re:やや一方的な感じがしますが 聞いた話によると 04/8/27(金) 11:07 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 言葉のマジック 04/9/2(木) 18:08 ┣Re:都立の中高一貫校 ダンブルドアII 04/8/27(金) 9:45 ┣Re:都立の中高一貫校 ここのHPも見て 04/8/27(金) 12:27 ┣Re:都立の中高一貫校 自由への長い旅 04/8/27(金) 12:53 ┣Re:都立の中高一貫校 (0\0) 04/8/27(金) 13:19 ┃ ┣Re:都立の中高一貫校 バラード 04/8/27(金) 15:18 ┃ ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 ちゃいまんがなぁ 04/8/27(金) 16:21 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 バラード 04/8/29(日) 14:58 ┣Re:都立の中高一貫校 軍国主義再来? 04/8/27(金) 17:44 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 まさに 04/8/27(金) 22:04 ┣Re:都立の中高一貫校 龍之介 04/8/28(土) 3:57 ┣Re:都立の中高一貫校 はずしたいので 04/8/28(土) 15:18 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 ええと 04/8/28(土) 19:01 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 はずしたいので 04/8/28(土) 22:15 ┣Re:都立の中高一貫校 う〜ん 04/8/28(土) 15:57 ┣Re:都立の中高一貫校 yuuri 04/8/28(土) 23:23 ┣Re:都立の中高一貫校 ピロンの弟子 04/8/29(日) 0:37 ┃ ┣Re:都立の中高一貫校 Prayer 04/8/29(日) 2:12 ┃ ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 あほらし 04/8/29(日) 7:47 ┃ ┣Re:都立の中高一貫校 まさに 04/8/29(日) 8:15 ┃ ┣Re:都立の中高一貫校 自由への長い旅 04/8/29(日) 21:56 ┃ ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 判断は各自が 04/8/29(日) 22:58 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 ピロンの弟子 04/8/31(火) 0:00 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 自由への長い旅 04/8/31(火) 13:11 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 バラード 04/8/31(火) 15:52 ┃ ┣Re:都立の中高一貫校 龍之介 04/9/2(木) 3:28 ┃ ┃ ┣Re:都立の中高一貫校 同感です。 04/9/2(木) 12:41 ┃ ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 実情は・・・ 04/9/2(木) 15:32 ┃ ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 そうかな 04/9/2(木) 15:42 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 朗報 04/9/2(木) 17:39 ┣平和な御三家(男子) Prayer 04/9/2(木) 16:27 ┣▼かわいそうな白鴎高生に日本史学習法を教えるスレ 七資産 04/9/13(月) 9:35 ┗Re:都立の中高一貫校 読んだ上での意見 04/9/20(月) 23:23 ┗Re:都立の中高一貫校 さらに読んだ上での意見 04/9/21(火) 7:28 ┗Re:都立の中高一貫校 さらに読んだ上での意見 04/9/21(火) 7:34 ┗Re:都立の中高一貫校 yuuri 04/9/21(火) 23:29 ┣Re:都立の中高一貫校 酒色に飽きた馬鹿オヤジ 04/9/22(水) 0:57 ┃ ┣うんざり ガミガミママ 04/9/22(水) 8:57 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 きぱーり 04/9/23(木) 11:13 ┃ ┗Re:都立の中高一貫校 酒色に飽きた馬鹿オヤジ 04/9/23(木) 12:42 ┗Re:都立の中高一貫校 さらに読んだ上での意見 04/9/23(木) 10:05 ┗Re:都立の中高一貫校 さらに読んだ上での意見 04/9/23(木) 11:34 ┗Re:都立の中高一貫校 さらに読んだ上での意見 04/9/23(木) 11:54 ┗4大争点 神話 与謝野 震災 満州 さらに読んだ上での意見 04/9/24(金) 8:42 ┗扶桑社の教科書の背後にあるもの さらに読んだ上での意見 04/9/25(土) 9:35 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 都立の中高一貫校 ■名前 : mika ■日付 : 04/8/26(木) 13:13 -------------------------------------------------------------------------
みなさん、テレビのお昼のニュース見ましたか? 来年度開校の都立初の中高一貫校の中学で、歴史の教科書は扶桑社版の教科書を使うことにしたそうです。これってよく言う「つくる会」教科書ですよね。〈書店でも売ってます。〉はっきりいって、学力低下をお望みの方は良いですが、学力をしっかりつけたいとお考えの方で、この都立中学をひとつの選択肢に考えている方はちょっと考えた方がよさそうです。 「つくる会」教科書は漫画家の小林よしのりなどが、ご自分の劇画を書くのと勘違いして、ほとんど漫画の調子で書いてます。これって教科書?と本屋で立ち読みしてビックリしました。 子どものことを考えての教科書採択ではなくて、とっても政治的ご都合主義のにおいがプンプンします。 ここは、この教科書のことをとやかく言う場所ではないですが、ご存知ないまま受験の選択肢にしている方がいたら、お気の毒なので、一応お知らせしておきます。 |
石原さんの方針かなっ |
本当に「新しい歴史教科書」(市販本)をお読みになった方の投稿でしょうか。全く私の認識と違います。まず教科書自体に漫画チックなところは全くありません。むしろ、他社版よりハイレベルな内容で、かの元日教組委員長すら、なかなか良くできている教科書、との評価を新聞で読みました。採択を阻止する動きがあったようですが、そちらの方がよほど政治的な動きと感じられます。 こういう煽るようなことをおっしゃる方はいると思いますが、じっさいにご自身で手にとってお読みになり、そのうえでご自身の意見を第一に判断されることを望みます。わたしはイデオロギーうんぬんは別にしてよくできた教科書だと感じています。 |
▼判断は各自がさん: >むしろ、他社版よりハイレベルな内容で、かの元日教組委員長すら、なかなか良くできている教科書、との評価を新聞で読みました。 私も実際に手に取り、読んでみました。 が、とてもハイレベルとは思えません。 特に、意図的にとしか思えない、 神話と実話の混同や、 自分の国の文化を語るときに 他の文明の例を挙げる(しかも、間違った箇所も多いし) というのは、 どうしたことか、と 思いました。 元日教組委員長が評価した、と、とりあげた新聞が もしあるとすれば、 ぜひ教えてください。 とても、信じられません。 そのくらい、内容的もひどい教科書だと、私は思います。 (大学で史学を専攻した人間としては、 見過ごすことの出来ない*間違った*記述が多すぎです) |
▼これがハイレベル??さん: >特に、意図的にとしか思えない、 >神話と実話の混同や、 p35「大和朝廷がいつ,どこで始まったかを記す同時代の記録は日本にも中国にもない。しかし古事記や日本書紀には次のような伝承が残っている」で始まる記述を指しているものと思われます。神話は史実ではないから科学的な歴史記述になじまないと考える人、起源を探るために日本に残された文献を紹介する事にも意味がある、と考える人、入ると思います。だから各自においてどう捉えるかを判断する必要があると申したのです。 >元日教組委員長が評価した、と、とりあげた新聞が >もしあるとすれば、ぜひ教えてください。 産経新聞といえば満足されたでしょうがそうではありません。論争かまびすしかったころ、朝日新聞で読みました。日時を特定はできません。 >他の文明の例を挙げる(しかも、間違った箇所も多いし) >見過ごすことの出来ない*間違った*記述が多すぎです) 間違いが多すぎる、と繰り返されてますが、それでは検定は通らないでしょう。こちらからお聞きしたいのですがどこに誤った記述があるのですか。 >そのくらい、内容的もひどい教科書だと、私は思います。 したがって「そのくらい」が「どのくらい」かが不明です。 ある方向へ導こうとするとこうした記述の仕方になりがちです。繰り返しますが、冷静に客観的に、実際にご自身でお読みになって判断されることです。また、他の教科書とお比べになることです。はっきり申して、大阪書院、清水書院など薄っぺらな記述内容に、これでいいのか、と「私は」感じざるを得ませんでした。 |
内容についてのコメントは、色々難しそうなので避けますが、あの教科書が今の大学受験に全く適合しないのは確かです。 現在ほとんどの大学が受験問題作成の参考にしているのは、山川出版「世界史B」です。 趣味で読むのならともかく、中学校であれを使って、その後山川にいくのは大変では? 少なくとも、ああいう歴史観を記述問題で披露したら、ほとんどの大学で落とされますよ。 あの教科書の話が出るたびに、なぜ、受験界の人がそれを指摘しないのか不思議です。 都立の中高一貫校って私立の一貫校に対抗して作られたって思っていたのですが、これでは受験の側面からは全く対抗勢力にはならないように思います。 最初からこれでは、都立校の改革ってものすごく自己満足に陥りそうな気もしてきました。 まあ、うちは私立に行こうと思っているから構いませんが。 |
教科書であると思わずに読むと結構面白いですよ。 皆様にもご一読をお勧めします。 しかしながら、この本に記載された内容を外で話題にすることは絶対に避けるべきです。読んだことも明らかにしない方がよろしいかと思います。世の中いろいろですから。 |
▼判断は各自がさん あの教科書を使うということを知っていて、納得して受験されるのならどうぞなさってください。ただ、知らないまま私立の滑り止めくらいに考えている方がいたらお気の毒と思っただけです。 内容が主観的で、間違いだらけというのは、その通りでしょう。意図的にそうしているのかも知れませんけどね。例えば、いまどき神武天皇なんて歴史的に実在しないのが明らかなのに、数ページもさいて書いていたり、日露戦争やその後の侵略戦争を「自衛の戦い」として「アジアの人々を励ました」といったり・・・本当に「アジアの人々を励ました」のならどうしてアジアの人々がこの教科書に抗議するのでしょうね。 劇画調といったのは、確か太平洋戦争のところでしたが、「大日本帝国は大東亜共栄圏の建設のために果敢に戦った」みたいな、妙に高ぶった書き方だったことが印象的だったからです。〈直接手元に本があるわけではないので正確ではないですが・・・買うのもばかばかしいので。〉 受験産業さんのおっしゃるとおりです。はっきりいって後々の受験を考えたら、子どもはとてもではないですが、ついていけないでしょう。 お金はかかるけれど、やはり教育理念がしっかりしてる私立にいくことを考えるしかないのかもしれませんね。もしくは、地元の公立中学で通学時間も余裕を持って、その分、塾にお任せしながら高校受験を考えるほうがまだましだと、少なくとも私は思いました。 |
▼mikaさん: mikaさんのご意見、見解はよくわかります。都立というか、来年の白鴎 のつかう教科書の採択ですね。 しかし、この社会の教科書の採択だけで、学力低下をお望みならとか、 都立が私立の滑り止めでもとか、間違いだらけのというのは、一方的では ないでしょうか。 一口に私立といっても、私立のほうが場合によってもっと個性的あるいは 偏ったカラーの、(もちろん私立ならではできるのですから)ところも ありますし、もし、mikaさんのようなお考えでしたら、逆に反対に偏った 学校をお勧めということになってしまうかもしれませんし。 mikaさんのようにこの教科書に大反対の方もいれば、逆に賛同の方も いるわけだし、多くの都民に選ばれて石原さんだって知事やっているわけだし。 そもそも、教科書(特に歴史)といえども、 ・事実や事象(と推測されるもの) ・それに対する著者の意見 ・読み取り側の解釈 とあるわけで、特に歴史は100%真実なんてありえない、と思ってます。 従来から推測されていた事象に対して、それぞれ個人の歴史観があるわけで、 それをうまく偏らずに教えるのが、難しいですが社会の先生の役目だとも 思います。賢い生徒はその辺もわきまえていると思います。 皆様おっしゃられるように、一つの教科書だけで、大学受験にのぞむ こともないでしょうし、オーソドックスといわれている山川を使っている (学校と違っていても)受験生も数多くいます。 都も税金を使って教育改革の一つとして中等教育学校の試みを行っていく わけですから、学力低下とか偏った教育とか目指しているわけもなく この社会の教科書の件に限らず、これから4−5年かけて設立される 一貫校の動向を見て 情報収集しながらご家庭の意向に沿った学校選び をされるべきだと思います。 |
▼バラードさん: >▼mikaさん: > > mikaさんのご意見、見解はよくわかります。都立というか、来年の白鴎 > のつかう教科書の採択ですね。 > > しかし、この社会の教科書の採択だけで、学力低下をお望みならとか、 > 都立が私立の滑り止めでもとか、間違いだらけのというのは、一方的では > ないでしょうか。 > > 一口に私立といっても、私立のほうが場合によってもっと個性的あるいは > 偏ったカラーの、(もちろん私立ならではできるのですから)ところも > ありますし、もし、mikaさんのようなお考えでしたら、逆に反対に偏った > 学校をお勧めということになってしまうかもしれませんし。 > mikaさんのようにこの教科書に大反対の方もいれば、逆に賛同の方も > いるわけだし、多くの都民に選ばれて石原さんだって知事やっているわけだし。 > > そもそも、教科書(特に歴史)といえども、 > ・事実や事象(と推測されるもの) > ・それに対する著者の意見 > ・読み取り側の解釈 > とあるわけで、特に歴史は100%真実なんてありえない、と思ってます。 > 従来から推測されていた事象に対して、それぞれ個人の歴史観があるわけで、 > それをうまく偏らずに教えるのが、難しいですが社会の先生の役目だとも > 思います。賢い生徒はその辺もわきまえていると思います。 > 皆様おっしゃられるように、一つの教科書だけで、大学受験にのぞむ > こともないでしょうし、オーソドックスといわれている山川を使っている > (学校と違っていても)受験生も数多くいます。 > > 都も税金を使って教育改革の一つとして中等教育学校の試みを行っていく > わけですから、学力低下とか偏った教育とか目指しているわけもなく > この社会の教科書の件に限らず、これから4−5年かけて設立される > 一貫校の動向を見て 情報収集しながらご家庭の意向に沿った学校選び > をされるべきだと思います。 > > 知人に中高一貫の立ち上げにたずさわっている教師がいるのですが、その方のお子さんは私立受験ですよ。来年立ち上がっても軌道にのるにはやはり最低でも5年はかかるだろうと。やはり私立のように学校だけの問題ではないですからね。 都が介入してきますからね。 悲しい話ですね。せっかく税金を使って作るんですから良い学校を作り上げて欲しい。と思います。 ちなみに教科書は学校オリジナルでいいんじゃないですか? 公立だから結局ダブルスクールになるんですもの。 |
▼受験産業さん: >都立の中高一貫校って私立の一貫校に対抗して作られたって思っていたのですが、これでは受験の側面からは全く対抗勢力にはならないように思います。 >最初からこれでは、都立校の改革ってものすごく自己満足に陥りそうな気もしてきました。 ご懸念の通りです。 都立の一貫中高校は私立一貫中高の大学進学を意識したものとは趣旨が 違います。言葉から誤解されている方が結構おられるようですが・・・。 (趣旨は表向きで、何年かすると私立対抗で変貌してくる可能性は否定 できませんが、少なくとも今は別もののようです。) 因みに幾つかコメントを拾ってみると・・・ 公立の一貫校は「受験競争の低年齢化を招くことのないよう」と国会で 付帯決議があり、入試(学力検査)は実施できないとされている。 都教委は「単なる学力検査とは違う。小学校で学習したことを総合的に 駆使して解いてほしい」と話している。 日本の伝統文化を重視する教育を目指しており、成果を期待する。 この中高一貫校は「日本人のアイデンティティー育成」を目標に掲げ、 授業に和太鼓や三味線、茶道、華道などを取り入れる。 一方、国際人として不可欠な英語教育も重視する。日本の伝統文化を 理解し、それを外国に発信していくためには、こうした和洋両面の 教育が必要になろう。 などなど・・・・。 各自、ご確認の程を。 |
▼mikaさん: >みなさん、テレビのお昼のニュース見ましたか? >来年度開校の都立初の中高一貫校の中学で、歴史の教科書は扶桑社版の教科書を使うことにしたそうです。これってよく言う「つくる会」教科書ですよね。〈書店でも売ってます。〉はっきりいって、学力低下をお望みの方は良いですが、学力をしっかりつけたいとお考えの方で、この都立中学をひとつの選択肢に考えている方はちょっと考えた方がよさそうです。 都立で採用予定あるいは採用済みは養護学校と中高一貫校との報道もありました。 他に選択肢が無さそうな→相対的に都側の意向の通りやすい所からという印象がぬぐえません。偶々採択の時期の関係でそうなったのかもしれません。であれば穿ちすぎということでしょうが、「李下に冠を正さず」という言葉もあります。もっと正々堂々(少なくともそう見える様に)行う方が良かったのではないでしょうか?こういう進め方は反対派にはシコリとなるでしょうし、推進派にとってさえプラスにならないと思います。 |
http://pu-lab.hp.infoseek.co.jp/kyokasho.htm に新しい歴史の教科書について詳しく書いてあります。 だいたい受験のための勉強を批判している人たちが、事実では批判できなくなって 窮余の一策として受験に役立たないなどと宣伝して保護者の不安を煽っているわけです。 やり方が汚いというか、こすっからいというか。 |
結局、教科書の良し悪しなんて決めるのは都知事でも教委でもなく「市場」です。 扶桑社も営業努力はされているでしょうが、東京の御三家、新御三家、女子御三家、筑駒、筑付、学付の国立勢、栄光、聖光の神奈川勢、灘、ラサール等の西日本勢がどこの教科書を採択しているかを調べれば、結果は明らかじゃないですか。 |
▼mikaさん: 右だの左だの言う以前に、↓これだけ歴史的事実の誤認があるからぁ http://www1.jca.apc.org/aml/200106/22331.html 欠陥教科書と言わざるをえないワナ( ゚Д゚)y─┛~~ |
▼(0\0)さん: > >右だの左だの言う以前に、↓これだけ歴史的事実の誤認があるからぁ > >http://www1.jca.apc.org/aml/200106/22331.html > >欠陥教科書と言わざるをえないワナ( ゚Д゚)y─┛~~ ご紹介いただいたので、ざっとですが興味深く読ませていただきました。 できれば、誤りだ と指摘した部分は このように記述すべきでは というコメントならよかったですね。 指摘の点は、大きく ・正確さを欠くのではないか(たとえば 足利尊氏が 六波羅探題を滅ぼした時はまだ 高氏という名だった など)、 ・推測や古い学説で欠いているのではという点。 また ・ことばの使い方(訓読とか、植民地、租借地という概念)が 違っているのでは、もしくは・一方側の表現で反対側の表現が入って ないので不適切ではないか などなどですね。 私も専門家でも、どちらの派でもないのですが、どちらが正しいでもなければ 歴史的事実の誤認でもないですね。双方推測にすぎないのかも。 新しい歴史教科書に書いてあることのほうが、事実に近いかもしれないし、 誤りだと指摘している人の意見が 事実に近いかもしれない。 法律の解釈に多々学説あるような感じがしました。 ただし、正確に、ということに重きをおきすぎれば、膨大な分厚い教科書 になってしまうでしょうし、もっと極端にいえば残されてる文献あれば、 そのまま載せるしかなくなっちゃうでしょう。 2−300ページの本で2000年間のできごと表せば、仕方がない範囲 かなとも。それでは他の教科書がそれほど正確で、適正な表現かといえば どうなのでしょうか。逆にこの教科書は絶対だ と言われたほうが 怖い感じがするのですが。 |
▼バラードさん: > 新しい歴史教科書に書いてあることのほうが、事実に近いかもしれないし、 > 誤りだと指摘している人の意見が 事実に近いかもしれない。 > 法律の解釈に多々学説あるような感じがしました。 知人に歴史学の専門家が多いので、彼らの意見をもとに一言。 このサイトに於ける「誤り」の指摘は、歴史学会において定説とされているもの に照らして行われており、「つくる会」のが正しい\(^O^)/というのは、 ネイチャーやサイエンスより、月刊「ムー」が正しいというみたいな もんです。法解釈とはちゃいますぅ。 |
▼(0\0)さん (ちゃいまんが)さん 軍国主義再来さん、(はずしたいので)さん 龍之介さん、まさにさん 新しい歴史教科書が、正しいとは書いていませんし、思ってもいません。 また、歴史学会だかなんだかわかりませんが、専門家だろうと、いろいろ 指摘しようと、そちらが正しいとも思いません。推測や学説です。 ほんとに正しく、というなら残された文献をそのまま、もしくは、..と推測す る。 と書かなければと言っているのです。 たとえば 織田信長は、明智光秀の謀反によって48歳で死んだと推測する。 とか。 この新しい歴史教科書の採択の是非についての、皆様のご意見はわかります。 ただ、これが歴史的事実の誤認であるとか、軍国主義だとか、ましてや 白鴎高校が軍国主義として開校するなどという表現は、かなり短絡的で かなりかたよったご意見なような気がします。 だから、公立は都立はまともな教育をせずに、私立だというのもそうです。 ここから、国歌国旗、またはオリンピックの批判というのも別問題だと 思います。 逆に、正確で、公平性を維持し、表現も適正にできていて、ご指摘の方々から 何の指摘も起こらないような教科書があるのなら、教えていただきたいと思いま す。 教科書の表現は、私から見れば、ごくごく小さな一部分であり、この点でこだわ りのある方は、私立をめざされることは結構なことだとは思います。 私のところも私立ですが、このような理由ではありません。 私立ミッション校の多くは、日の丸や君が代に 反対の立場かもしれません。聖書に基づいて神の存在を信じるという 教育ですが、正しいか否かをいうなら聖書に書かれていることが現代、科学的根 拠があるのか、本当か、と思う生徒だっているわけです。 私は、何も宗教だから、歴史だから、あるいは科学でも国語でも一字一句 正しいかどうかなどを問題にしているわけではありません。当然どこの学校でも かたよった部分や教え方もでてくるでしょう。 それより、この一字一句で、「まともな教育ではない」とか 軍国主義だとか 学力低下だとか、公立一貫校を批判するのは、おかしいのではないか と思います。 逆にどこの私立学校が、この真反対の学校なのか、教えていただきたいと思いま す。 |
現在、戦争を体験した方々の話を伺い、彼らの若い頃(戦前の日本の動き)とてらし合わせると、日本はまた軍事国家へと向かい、国民を戦争賛成へと洗脳させるべく、ちゃくちゃくと準備を進めている・・・ように思えてなりませんが。君が代、日の丸の問題だってそうだし。 今朝の朝日新聞に、扶桑社が「強制連行、従軍慰安婦は事実ではない」と言い放っている記事がありましたが、すくなくとも私たちが、韓国のもと従軍慰安婦の方々のお話を伺うかぎり、あれは「事実」と判断せざるをえませんよね。 白鴎高校は、都教育委員会のたくらみによって、軍国主義の高校として開校させられるのでしょうか。 現在、受験勉強をすなおに頑張っている息子が、無事成人した後、無駄死に犬死にが目に見えている軍隊にとられるのか・・・と想像するだけで、夜も眠れなくなるくらい心配になるのは、私だけでしょうか。 |
極端な言い方かもしれませんが、まさに、 ▼軍国主義再来?さん: >現在、戦争を体験した方々の話を伺い、彼らの若い頃(戦前の日本の動き)とてらし合わせると、日本はまた軍事国家へと向かい、国民を戦争賛成へと洗脳させるべく、ちゃくちゃくと準備を進めている・・・ように思えてなりませんが。君が代、日の丸の問題だってそうだし。 ですよねぇ。 白鴎が採用というのは、非常に残念でなりません。やはり、まともな教育を受けさせるためには私立を選ばざるを得ないということなのでしょう。 >白鴎高校は、都教育委員会のたくらみによって、軍国主義の高校として開校させられるのでしょうか。 国策かもしれませんねぇ。日本のために死ねる国民をたくさん生産するためでしょう。 |
本当に怖ろしいことですよね。 米ソの緊張がなくなった今、あちこちでいろいろな民族が 台頭しています。 日本も、この期に及んで、自国の自慢なんて なんだか間違っているるような気がしてなりません。 オリンピックでは金メダルが何個、銀メダルが何個といっていますが、 こんな競争って必要なんですか?! とにかく、公立にはやれない。子供の未来も心配です。 次世代はどうなるのか、危惧しています。 杞憂に終わればいいのですが‥ 脳天気に明るく明日を迎えろことができればいいのですが。。。 |
>来年度開校の都立初の中高一貫校の中学で、歴史の教科書は扶桑社版の教科書を使うことにしたそうです。これってよく言う「つくる会」教科書ですよね。 あの〜 この「つくる会」教科書を使用している私立中高ってあるのでしょうか? ご存じの方がいらっしゃいましたら教えていただけませんか? |
千葉県麗澤、栃木県国学院栃木、茨城県常総学院、岐阜県麗澤瑞浪、三重県津田学園、同皇學館、徳島県生光学園(公民のみ)、兵庫県甲子園学院などのようです。 googleでキーワードを「つくる会」「採択校」など色々ためして検索してみた結果です。漏れてたらごめんなさい。 |
▼ええとさん: >千葉県麗澤、栃木県国学院栃木、茨城県常総学院、岐阜県麗澤瑞浪、三重県津田学園、同皇學館、徳島県生光学園(公民のみ)、兵庫県甲子園学院などのようです。 参考にします。ありがとうございました。m(_ _)m |
長男は私立の中高一貫に行っています。 経済的な理由から次男は都立の中高一貫校も考えていましたが、 今回の教科書問題で、完全に問題外の学校になってしまいました。 そういう思惑で作られた学校だったのですね。 安い費用で良質の教育を受けさせたいと思っていましたが、 そんなうまい話は無かった、ということでしょうか。 がっかりです。 |
池波正太郎の「剣客商売」に熱中していた頃、時代背景が知りたくて、件の教科書(市販本)と東京書籍の教科書を読んでみました。 書かれている情報量はほぼ同じでしたが、出来事が関連づけられながら書いてある前者の方が、ずっと分かりやすかったですね。 神話や現代史の部分も読みましたが、同様な感想を持ちました。歴史の勉強は、ややもすると無味乾燥な知識の詰め込みになりがちだと思うのですが、その点、この教科書は全体の流れを掴むことができて、中学生向けとしては上々の出来だと思いました。 歴史の全体像を把握していれば、高校に入ってから、知識を詰め込んでいくのも容易ではないかと思います。 「今夜も眠い」さんのまわりでは、この教科書を読んだなんて話題にし難い雰囲気があるようですが、私の周りでは、むしろ逆です。ただ、団塊の世代あたりの方に、この教科書や日の丸、君が代といった話になると、条件反射のように批判する人もいますね。 このスレも、都立中高一貫校の話をしているようなふりをして、実は自らの政治的な主張をしている方がチラホラいらっしゃるような.... |
mikaさん >例えば、いまどき神武天皇なんて歴史的に実在しないのが明らか >なのに、数ページもさいて書いていたり、 偽りを書くのは止めて下さい!「新しい歴史教科書」は、神武を 実在した天皇だなどとは書いていません。古事記や日本書紀の 「伝承」として神武天皇に触れているだけです。 また、「数ページもさいて」いません! 神武天皇についてはコラム「神武天皇の東征伝承」で1頁の記述 があるだけです。 自由への長い旅さん >扶桑社も営業努力はされているでしょうが、東京の御三家、新御 >三家、女子御三家、筑駒、筑付、学付の国立勢、栄光、聖光の神 >奈川勢、灘、ラサール等の西日本勢がどこの教科書を採択してい >るかを調べれば、結果は明らかじゃないですか。 開成中では文部省検定の教科書を配布されますが、殆ど使用しませ ん。歴史に限りませんが、先生が作成されたプリントに従って授業 が進められます。従って、お説の「どこの教科書を採択しているか を調べ」ることに意味があるとは思えません。 (0\0) さん ご紹介下さいましたサイトを読まさせて頂きました。ほぼ首肯でき る内容です。応仁の乱に関する記述などは日本史のテストにそのま ま利用できますね…「8代将軍義政のとき、将軍と管領の跡継ぎ をめぐり、細川勝元と山名持豊(宗全)が対立し」の間違いを指摘 せよ、とか(笑) まさにさん >白鴎が採用というのは、非常に残念でなりません。 >やはり、まともな教育を受けさせるためには私立を選ばざるを得な >いということなのでしょう。 どうして、白鴎高校付属中学が件の歴史教科書を採用したことが、 「まともな教育を受けさせるためには私立を選ばざるを得ない」にな ってしまうのですか? 公立中学が全てこの教科書を採用して、なおかつこの教科書に相当な 問題がある限りにおいて、あなたのお説は成り立つと思います。 |
▼ピロンの弟子さん: >開成中では文部省検定の教科書を配布されますが、殆ど使用しませ >ん。歴史に限りませんが、先生が作成されたプリントに従って授業 >が進められます。従って、お説の「どこの教科書を採択しているか >を調べ」ることに意味があるとは思えません。 使う使わないは別にして、あれを「採択」するだけで歴史教育に関わるものとしての見識を問われますよ。 |
▼Prayerさん: >使う使わないは別にして、あれを「採択」するだけで歴史教育に関わるものとしての見識を問われますよ。 偉そうな物言いだね。 あなたは神様かね。 「使う使わないは別にして、あれを「採択」するだけで歴史教育に関わるものとしての見識を問われますよ。」と簡単に言い切ることは歴史教育に関わるものとしての見識を問われますよと言うこともできるわけだ。 具体的にここがおかしいという指摘ならば聞く耳もあるが、神様(と思っている人)の結論だけのご託宣を聞く耳は持たない。 |
▼ピロンの弟子さん: >まさにさん >>白鴎が採用というのは、非常に残念でなりません。 >>やはり、まともな教育を受けさせるためには私立を選ばざるを得な >>いということなのでしょう。 > >どうして、白鴎高校付属中学が件の歴史教科書を採用したことが、 >「まともな教育を受けさせるためには私立を選ばざるを得ない」にな >ってしまうのですか? >公立中学が全てこの教科書を採用して、なおかつこの教科書に相当な >問題がある限りにおいて、あなたのお説は成り立つと思います。 受験前提ですので、試験の無い公立中は考えていません。 今回の白鴎の問題で、他の都立の中高一貫校も同じようになる可能性が大きいと思いました。なにせ石原さんが都知事ですし、だいたい日本の教育の方向性そのものが、軍国とまではいきませんが、「日の丸」「君が代」(あいまいな表現ですが)になってきているのは事実ですから。 少なくとも、我が子が高校を卒業するまで、教育委員会に屈せず、親の反対によって、まともな教育を推進する能力があるのは、やはり公立よりは私立の方が無難であると思います。もちろん、私立の中にも、??な学校はありますので、選ぶ必要がありますね。 |
▼ピロンの弟子さん: >自由への長い旅さん >>扶桑社も営業努力はされているでしょうが、東京の御三家、新御 >>三家、女子御三家、筑駒、筑付、学付の国立勢、栄光、聖光の神 >>奈川勢、灘、ラサール等の西日本勢がどこの教科書を採択してい >>るかを調べれば、結果は明らかじゃないですか。 > >開成中では文部省検定の教科書を配布されますが、殆ど使用しませ >ん。歴史に限りませんが、先生が作成されたプリントに従って授業 >が進められます。従って、お説の「どこの教科書を採択しているか >を調べ」ることに意味があるとは思えません。 開成が採択した既製品教科書に頼らず、独自のプリントや冊子、教諭自身の著作や論文を主軸に授業を行っていることなど、今更いうまでもありません。既製品教科書では、それ単独では生徒のレベルや知的欲求に応じきれないために、現場の教諭陣が独自の教材を用いているだけのことです。既製教科書も副読本程度の役割は与えられていますが。 採択と、それを主体に日常の授業を展開することとは一致しないし、一致させる必要もありません。 要するに、教科書の採択を通じて、その学校が教育機関としてのポリシー、即ち何を共有する知の規準として是認しうるものと考えているか、その学校の正に「知の倫理」を推し量ることができるということです。 その意味で、日本の上位国私立一貫高が「つくる会」の教科書を採択しているか否かは、同書がそれらの学校の知的営為の表象としての支持を獲得しているか否かを表すものであり、知る意味があるのです。 上位国私立一貫高が鼻もひっかけない現状では、「つくる会」の教科書は、(「ちゃいまんがな」氏のレトリックを拝借すれば)「ムー」や「東京スポーツ」と同レベルの大衆読物としては面白くても、知的水準の高い層を対象とした教育文書としての市場で成功しているとは言えないし、近い将来市場の支持を得られるとも思えません。 旧二期校理系単科大の独文教授(歴史学の系譜からは所詮傍流)の旦那道楽以上の価値を提供するのは難しいでしょうね。 |
▼自由への長い旅さん: >上位国私立一貫高が鼻もひっかけない現状では、「つくる会」の教科書は、(「ちゃいまんがな」氏のレトリックを拝借すれば)「ムー」や「東京スポーツ」と同レベルの大衆読物としては面白くても、知的水準の高い層を対象とした教育文書としての市場で成功しているとは言えないし、近い将来市場の支持を得られるとも思えません。 相対的判断としての言説としては首肯します。しかし、現実の検定他社教科書のなかにその「知の倫理」に耐えうるものがあるのか。扶桑社に代わりうる他社のなかにそれはありえない。それが証拠にこれだけ盛り上がっていても、また、扶桑社版に対する攻撃はあちこちから上がっても、それに代わりうる教科書を積極的に進める言説がないことに端的に表れています。「○○版でなければ」という主張が一向に伺えないのが実態だから各先生がプリント等でおぎなっているのが現状なのでしょう。 「大衆読物」でない真の歴史意識を託せる検定教科書は存在しないのです。相手はこの世に生を受けて13歳の中学生です。(正負あわせて)過去の遺産とどう向き合うか、に言及している教科書は「大衆読物」と断ぜられたこの教科書以外に捜せません。しかし、そのことを考究することこそが混沌の21世紀を担う世代が開拓する必須条件なのではないでしょうか。 良きにつけ悪しきにつけ、現代に生きるわれわれ一人ひとりが過去とどう向き合うのかに触れられた教科書、という視点が他にない大きな特色ではないかと思います(率直に言って学ぼうとする興味を掻き立てられることが大事なのではないでしょうか、他社は大人の私が読んでもいまひとつつまりません、況や13歳においてをや、です)。 |
Prayerさん >使う使わないは別にして、あれを「採択」するだけで歴史教育に関わるもの >としての見識を問われますよ。 理由を仰って頂いていないのでコメントを差し上げることができません。 先の投稿で皆さんに申し上げたかったことは、「新しい歴史教科書」の内容に 対して是非を論じられるのであれば、少なくともこの教科書をお読みになっ てからにしていただきたい、ということなのですね。 まさにさん >なにせ石原さんが都知事ですし、だいたい日本の教育の方向性そのものが、 >軍国とまではいきませんが、「日の丸」「君が代」(あいまいな表現ですが) >になってきているのは事実ですから。 まさにさんの価値観に異を唱えるつもりはありません。私自身は国旗掲揚・ 国歌斉唱に違和感を感じませんが、「違和感を感じる」という方を間違って いる!などと非難するつもりはありません。 仰るようにこちらは中学受験掲示板ですので、中学受験を前提に「新しい 歴史教科書」について情報交換ができればと考えております。 ただ、大変申し訳ありませんが、都教育委員会が白鴎高付属中の歴史教科書 に「新しい歴史教科書」を採択したことで、東京の公立中が全てまともな教 育ができなくなる、というようにはならないのでは?と私は考えております。 自由の長い旅さん >その意味で、日本の上位国私立一貫高が「つくる会」の教科書を採択してい >るか否かは、同書がそれらの学校の知的営為の表象としての支持を獲得し >ているか否かを表すものであり、知る意味があるのです。 「 日本の上位国私立一貫高」という表現に私はとても違和感を感じますが、 それは兎も角として、お説が成り立つとしますと、歴史に限らず、こうした 学校が採用していない教科書は「新しい歴史教科書」と同様、「知の倫理」 という観点からすれば失格ということになりますが、それでよろしいのです ね? |
▼ピロンの弟子さん: >日本の上位国私立一貫高」という表現に私はとても違和感を感じますが、 >それは兎も角として、お説が成り立つとしますと、歴史に限らず、こうした >学校が採用していない教科書は「新しい歴史教科書」と同様、「知の倫理」 >という観点からすれば失格ということになりますが、それでよろしいのです >ね? 落第です。 「つくる会」教科書は、既存の教科書が表象している知の形全体へのアンチテーゼとして出されたものです。ここで問題にしているのは、かかるアンチテーゼが従来の教科書になかった「新しい知」としては有力校には一顧だにされず、市場一般にも支持されたと言うには程遠いという現実であり、それ以上でも以下でもありません。「つくる会」版か「既存」版かであり、既存版の中でさらにどこがチャンピオンかを問題にしてるのではありません。山川出版だろうと東京書籍だろうと、どうでもよいことです。おわかりですか。 有力校ならば、極端な話、既存版の中からくじ引きできめてもよい。所詮は副読本ですから。 従来にない差別化した新製品をひっさげて市場に新規参入したつもりが、市場の支持を得られずに惨敗した。結局は市場参入に失敗して負けたのです。何をいったところで所詮は負け犬の遠吠えです。通常の企業なら失敗の総括的分析と責任の明確化があってしかるべきですが、扶桑社の場合はどうだったのでしょうか。 某新興国の自動車メーカーが日本市場進出を図るも、自由主義市場経済の土俵上、はるかに性能品質の優れたトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、ミツビシ(?)らとは勝負にならず一敗地にまみれたとしたら、自社の製品のできの悪さを棚に上げて、政治的謀略だ、差別だ、と声高に騒ぐでしょうか。 ▼判断は各自がさん >良きにつけ悪しきにつけ、現代に生きるわれわれ一人ひとりが過去とどう向き合うのかに触れられた >教科書、という視点が他にない大きな特色ではないかと思います 従来の教科書があたりさわりなく無個性で、どこの会社のものも同じに見える(これこそ『教科書的』)のに対し、「つくる会」版は極めて個性的で、よってたつところがわかり易いのは確かでしょう。また、従来とは違った歴史へのアプローチの試みとしての意義を否定するものではありません。 しかし、私が一読して得た概括的な感想は、中等教育の現場で(副読本ではなく)これに準拠した授業を行うことへの不安感でした。既に指摘されている初歩的なミス以外にも、「真実を見出すにはどのような知的態度を持つべきか」ではなく、「真実はこうだ」という外部注入の考えを基底に持つような。それだからこそ、これを扱う現場教師の知的力量で、「教科書に書いてあることをただ伝えるだけ」ではない授業が期待できるかが重要と考えます。 都立一貫校には、何か別の、生徒にとってメリットのある建設的な試みで話題になって欲しいものです。例えば、学区域完全撤廃して長距離通学生には学生寮完備または下宿生活費補助とか。この点、どなたか詳しい方ご教示いただければ助かります。 |
▼自由への長い旅さん: 実はこうだという外部注入の考えを基底に持つような。それだからこそ、これを扱う現場教師の知的力量で、「教科書に書いてあることをただ伝えるだけ」ではない授業が期待できるかが重要と考えます。 >都立一貫校には、何か別の、生徒にとってメリットのある建設的な試みで話題になって欲しいものです。例えば、学区域完全撤廃して長距離通学生には学生寮完備または下宿生活費補助とか。この点、どなたか詳しい方ご教示いただければ助かります。 ほぼ同感です。 来年度は白鴎だけのようですが、再来年になりますと、千代田区立九段 も含めて 理系、文系に力を入れる両国、小石川もスタートします。 長距離とか下宿補助とかはわかりませんが、九段などは区域外と1:1で 募集などのようです。たぶん首都圏各県も できてくるので地域型なので しょうけど。 私は、意外とこの辺の都立になりますと、人気というか、結構応募してくるので はと思います。 まず、今まで私立受験など考えなかった層が、学費がかからないならと、 もう一つは 私立との併願で、このクラスの私立だったらこちらの都立 一貫校のほうが良いのでは、と考える家庭。 また、もともと国公立志向の 上位都立層をめざしていた子も受ける でしょう。 かつての良き都立時代を思い浮かべる親も結構いて、おそらく現在の これらの学校の進学実績など見ながら、受かった私立とこちらの学校 比べてみるのではないかなとも思います。 そうなると近隣の同一偏差値レベルの私立校も競合がきびしくなるかも しれません。 教科書を何をつかうかで決めるご家庭は少ないのではと思います。 ただ今一つわからないのが、選抜方法で、面接、作文、実技、検定など どのように進めるのか、これなら私立と同じように4科で一発試験 の方が良いのでは とは思いますが。 もし 160人募集で、7−800人応募がきたら、繰上げも含めて どうするのですかね。 |
私はやはり、この問題は見過ごせない大きなことだと 思います。 都立の中高一貫校に「つくる会」の歴史教科書。 愛媛県だかで採用されたけれど、全国的にはほとんど 使われていない、問題含みの教科書を、よりによって 採用するんですねー。 私も常々教育の機会均等ということは頭にあって、 公立によりよい教育を期待するものですが、どうして こんな簡単なこと、よりよい教育をするということが できないのか不思議です。 教科書なんてみな同じ、と考える人もいるかもしれませんが、 そんなことはないと思います。易しい教科書、難しい教科書、 衒学的なもの、そうじゃないもの、、、 いったい教科書を選ぶのは現場の先生じゃないのでしょうか? 生徒の力にあわせて使いやすいものを選ぶべきではないのでしょうか? 日の丸、君が代のようになんだか上からのお仕着せを感じるのは 考え過ぎというものでしょうか?う〜ん、気になります。 |
▼龍之介さん: >私はやはり、この問題は見過ごせない大きなことだと思います。 そのとおりですね。 教科書ですべてが決まるわけではないのは理解できますが、公立の場合 教科書をベースに授業が行われます。生徒もまずそれの習得が成績評価の基準に なりますので、予備校で受験知識を学ぶかどうかは別にしても、非常に心配です。 また、この教科書が大学入試で通用する内容かどうかも検証する必要がありますね。 >いったい教科書を選ぶのは現場の先生じゃないのでしょうか? >生徒の力にあわせて使いやすいものを選ぶべきではないのでしょうか? 戦前の国定教科書を思い出しますよね。 新設の私立中高一貫校なら、本件のように少数派の教科書をごり押ししたら定員割 れになりかねないし経営も大変だと思います。 東京都という強力な権力の元に、学費の安い潰れない公立学校で、国家主義的の記述のより濃い「少数派の教科書」を採用するところに、やりきれなさを感じます。 蛇足ですが、都内の図書館にはこの教科書を置いてあるところが多いですので 一読をお勧めします。 |
▼龍之介さん: >いったい教科書を選ぶのは現場の先生じゃないのでしょうか? >生徒の力にあわせて使いやすいものを選ぶべきではないのでしょうか? >日の丸、君が代のようになんだか上からのお仕着せを感じるのは >考え過ぎというものでしょうか?う〜ん、気になります。 先生がちゃんとした先生ばかりならば任せてもいいのでしょうが・・・。 子どもが都立高校時代にある一部の先生が授業中に、卒業式での君が代、日の丸に反対するように扇動していたそうです。 先生自身は表に出ないで、生徒をそそのかして反対運動をさせていた。 今の君が代、日の丸騒動も現場では一部の先生が陰に隠れてそういう行動をとっていることも知っておく必要があると思います。 |
家庭でもそのような思想である場合は別でしょうが、今の情報社会で生きる子どもたちはそんなに純でしょうか。 私の中学時代の社会教師がこの手のタイプでしたが、いろいろ聞かされても私達は一線引いてましたよ。 乗せられる生徒はいませんでした。 全く問題ないとは言い切れませんが、メリットが話題になり難いのは何故でしょうか? |
▼バラードさん: > 教科書を何をつかうかで決めるご家庭は少ないのではと思います。 私の周りでは多いですね。 特殊な家庭の方とばかり付き合っているのかも知れませんが。 多い少ないは別にして、この決定である程度は希望者が減りますから、 都立一貫しか行けない人や是非ここにと考えている人には間違いなく 朗報でしょう。 |
つくる会の教科書はもちろん、日の丸も君が代も、入学式、卒業式に限らずありません。 平和です。 |
▼かわいそうな白鴎高生に日本史学習法を教えるスレ (@2ちゃんねる日本史板) http://academy3.2ch.net/test/read.cgi/history/1094145404/ >> >ごぞんじのとおり、石原慎太郎の意向で、都立の養護学校と白鳳高校(中高一貫)に 「つくる」会教科書の導入が決定されました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040827-00000002-san-soci http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040828-00000129-mailo-l13 >比較検討資料では他者の教科書に比較して評価の低かった「つくる会」教科書が採択されたのは もちろん「オトナの事情」ってやつですが、これを使わされる高校生はたまりません。 >「つくる会」教科書は、「歴史観が自由きまま」だからいけないのではない。(自由気ままだけど) 高校生・受験生にとっては「使えない」教科書だから困るのです。 http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/abunai-fusou/p175-.htm http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/abunai-fusou/p1-99p.htm http://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/ayamari.html >かわいそうな白鴎高校生(中学生)のために、「こうすれば日本史は効率よく勉強できるよ」と 役に立ちそうな勉強法や参考書・問題集をアドバイスしてあげてください。 >あなたはどんな方法で受験を乗り切りましたか? ・・・ >※できれば「日本史が不得意な子用」「得意な子用」も明記していただけるとありがたい。 |
▼mikaさん: >来年度開校の都立初の中高一貫校の中学で、歴史の教科書は扶桑社版の教科書を使うことにしたそうです。これってよく言う「つくる会」教科書ですよね。 mikaさんと立場は違いますが、この教科書採択はやはり問題だと思います。 理由は 1.読んでみて分かったが、時代遅れの記述が多すぎる。 2.学習に必要な教師の指導書、副教材が不足している。 3.どの高校の教科書につながらず、生徒に混乱をもたらす。 4.教育の実情に疎い世間知らずな教育委員会が、恣意的な教科書選択をした。 1についてですが、非常に優れた記述も多く、これまでの歴史教科書の盲点を ついた記載が多かったのには好感が持てました。与謝野晶子が反戦の歌を読んだ 真意などは、これまで説明されてこなかったことです。また、鴎外と漱石の立場と悩みについては、日本人にとって理解すべき点だと思います。 しかし、小林よしのり氏がすでに「つくる会」を批判して離れたように、この教科書は特定のイデオロギーに支配されており、その考え方では現在の国際関係や国内の社会問題を説明できなくなっています。 最も大きな問題は、「自分の頭で考えよう」「その時代の考え方を現代の常識で考えてはいけない」と教科書のなかでも指摘しているのに、「国」というものを美化しすぎ「国の利益」を国民の利益に優先するような記載が数多く載っていることです。 小林よしのり氏が最近主張しているように、国益のためといってアメリカ盲従をする政府をこの教科書は批判できない立場になります。学問的にも国権と市民権とのバランスはまだ議論があります。それを一方的に決め付けた記述が多いのは問題ありと思います。 上記2.3は論を待ちません。 4については、国の上位下達機関である教育委員会自体廃止すべき(全国知事会長梶原岐阜県知事)との意見が出ている時代に、教育現場の実態(というか庶民の常識)を知らない有識者が、お墨付きをかざして偏った教科書を採択する仕組みは早く止めるべきだと思います。少なくとも住民の声も反映するべきではないでしょうか? 最後に都立中高一貫校は進学校ではないと言われます。多彩な文化や日本文化の尊重には賛成です。しかし、そればかりでは専門学校でも十分です。やはり多彩な価値観や日本文化の素養を持ちつつも上級学校へ進み、日本を支える人材を育成して 欲しいと思います。 |
▼読んだ上での意見さん: 自己レスです。 >1についてですが、非常に優れた記述も多く、これまでの歴史教科書の盲点を >ついた記載が多かったのには好感が持てました。与謝野晶子が反戦の歌を読んだ >真意などは、これまで説明されてこなかったことです。 この点既に以下の議論がなされていました。不明をお詫びします。 <100>p235 さて,日露戦争のさい,晶子は旅順攻略戦に加わっていた弟のことを思い,「あゝをとうとよ君を泣く 君死にたまふことなかれ」という節で始まる有名な詩を発表した。この詩は当時,愛国心に欠けるとの非難を浴びた。しかし,晶子にとってそうした非難は心外であった。 というのも,晶子は戦争そのものに反対したというより,弟が製菓業をいとなむ自分の実家の跡取りであることから,その身を案じていたのだった。 <コメント1> 「君死にたまふことなかれ」の説明としては極めて一面的である。当時晶子は、この歌が危険思想であると批判されたことに対して、「当節のやうに死ねよ死ねよと申し候こと、またなにごとにも忠君愛国などの文字や畏れおほき教育勅語を引きて論ずることの流行は、この方かへつて危険と申す者に候はずや」(「ひらきぶみ」『明星』1904.11)と述べている。単に弟の身を案じて詠んだということにとどまらず、当時の軍国主義的な社会風潮に対する批判が込められていたと見るべきである。 ※他社本には類した記述はない。―(a) 歴史学研究会編「まちがいだらけの『新しい歴史教科書』」(’01/7/9) <コメント2> 執筆者によれば戦争なるものは、「戦争そのもの」と、特定の戦争と、二種類に分けられると言う。冗談ではない。それなら孫子やクラウゼウィッツは、「戦争そのもの」を論じているのか実戦を研究しているのか。そんな分類はヘリクツである。晶子は「戦争そのもの」をうたったのであって、日露戦争への反戦をうたったのではないなどと、よくもまあナンセンスの弁護論をひねり出したものだ。どんな偏屈であっても、こんな言い包(くる)めには賛成しないであろう。むかし務台理作という哲学の教授がいて、その講義がまことに難解だったから、洒落っ気のある学生が、ムリムタイニリクツヲツクル、と迷句を考えだして級友に喜ばれたと伝えられる。この教科書の執筆者もまたムリムタイの一派である。理論は出発点から間違っている。晶子のこの詩を素直に読みなさい。疑う余地なく日露戦争に対する反戦の詩である。反戦ではなくて実家の心配であるなどとは無理なこじつけだ。実家の跡取りが心配であるから戦争を止めろ、と言っているに過ぎない。戦争はしても宜しいけれど弟だけ無事に帰らせてくれなどと言っているのではない。疑問の余地なく反戦詩である。それで宜しいではないか。それとも「新しい歴史教科書をつくる会」では、これが反戦詩であると都合の悪いことでもあるのか。―(g)『「新しい歴史教科書」の絶版を勧告する』(ビジネス社、谷沢永一) |
▼さらに読んだ上での意見さん: 言い訳じみていますが、40を過ぎた私でもうっかり「そうだな。」と誤解してしまうほどの内容だということです。13、14の中学生がこの本で学習するとと思うとゾッとしました。 尚、谷沢氏はどちらかといえば民族主義的な観点から意見を表明する方だと思います。その方からもこのような意見が出ているほど記載が偏っているのは問題だと思います。 |
▼「君死にたもうことなかれ」与謝野晶子について ああ 弟よ 君をなく 君死にたもうことなかれ 末に生まれし君なれば 親の情けはまさりしも 親は刃を握らせて 人を殺せと教えしや 人を殺して死ねよとて 24までを育てしや (以下略) 記憶に頼って書いてますので、間違っている箇所があるのはご容赦を。 しかし、この詩を読んで素直に感じるのは、自分の弟に生きて帰ってきて欲しいという強い思いだけです。日露戦争がどうのという政治的な思想など感じられません。 文芸作品は、「政治信条」という眼鏡を通さずに、まず心で読みたいものです。 余談ですが、晶子は満州国建国を歓迎し、上海事変などでの日本の戦いを支持する発言をしていますね。 つくる会の教科書は、イデオロギー色があってと批判する意見を時々目にしますが、私はそうした意見にこそイデオロギー色を感じて仕方ありません。 |
▼yuuriさん: > >余談ですが、晶子は満州国建国を歓迎し、上海事変などでの日本の戦いを支持する発言をしていますね。 晶子だけでなく、当時、時局に放言した書き手は皆それ。どうしてでしょうか。考えたことがありますか。皆、言論統制を受けていたのです。言論統制でなければ、ほかの要因かもしれませんが、そこで伺います。後世のわれらからみて、「満州国建国」と「上海事変」は、どんな種類の戦争だったとお考えでしょうか。かの地で日本軍が殺した方々にとってはあなたはどう思っておりますか。個人的に。 > >つくる会の教科書は、イデオロギー色があってと批判する意見を時々目にしますが、私はそうした意見にこそイデオロギー色を感じて仕方ありません。 現時点では申し上げませんが、つくる会の中には統一教会勢力が入ってます。表に出ませんが。洗脳勢力と神道勢力の結合。もっとも醜悪な構図ですねえ。これぞ、、究極のイデオロギーでしょうねえ。 |
▼酒色に飽きた馬鹿オヤジさん: こちらの板にまで登場ですか? もうほんと、いいかげんにしてください! |
▼酒色に飽きた馬鹿オヤジさん: 石原が都知事やめれば、教科書も「普通」なものに変わるっしょ。 日本の右翼は粘着質でやっだなぁ、意固地で。(゚Д゚)y─┛~~ |
▼きぱーりさん: > >石原が都知事やめれば、教科書も「普通」なものに変わるっしょ。 > >日本の右翼は粘着質でやっだなぁ、意固地で。(゚Д゚)y─┛~~ 若き日の彼は才能がありますが、なんといいますか。 ヒトラーとまではいいませんが、彼は、今はハイダーですねえ。政治という地味な世界で、小説の想像力を駆使した手法を採用すると、大衆は沸きます。言語も違うし、行動パターンも違う。まさに情報操作で動く大衆を動かす力あり。 彼があかんのは、人を平気で利用すること。彼は弟さんの奥さん(彼女は「三国人」ですが)と確執があったようです。だからでしょう。北原さんにすれば、佐野真一のさんの本で知ったのですが。名を使ってほしくないと。まあ、いろいろありますわ。粘着なのではなく、戦後も、放置されたからでしょう。外地で悪を為した勢力がそのまま温存されて、「あの戦争」が、どんな意味がある戦争だったかも後世の者には正確に伝えず来たからでしょう。だから、石原の古層の記憶が、今になって蘇るわけです。反西洋をやった時代の。同じ系譜でも三島は割腹自殺。後者の方が切ないですねえ。石原の小説は70年代で終わってます。三島との違いは、石原は政治というキャンパスを表現の場にしたこと。これでしょう。いろいろありますが、石原って見ている分には面白い才人。でも、都庁が限界でしょう。それほど日本人はおろかではない。首相になると言い出すと、国民は梯子を外すでしょうが、まあ、関係ないのですねえ。 |
▼yuuriさん: まず以下略とせず原文を全部読みましょう。タイトルも読みましょう >日露戦争がどうのという政治的な思想など感じられません。 毎日何百人も戦死者の出た旅順攻防戦の戦場にいる弟に対する呼びかけ の形をとり、戦争へ反対する意志が私には読みとれます。 天皇も人を傷つき傷つけられる獣のように戦死せよ言っていませんよ。とも書いてあります。 これを、単に実家の跡取りを心配する歌と断定する教科書は、偏っていると言わざるを得ませんね。 「君死にたもうことなかれ」 旅順口包囲軍の中に在る弟を歎きて 与謝野晶子作 ああおとうとよ 君を泣く 君死にたもうことなかれ 末に生まれし君なれば 親のなさけはまさりしも 親は刃(やいば)をにぎらせて 人を殺せとおしえしや 人を殺して死ねよとて 二十四までをそだてしや 堺(さかい)の街のあきびとの 旧家をほこるあるじにて 親の名を継ぐ君なれば 君死にたもうことなかれ 旅順(りょじゅん)の城はほろぶとも ほろびずとても 何事ぞ 君は知らじな あきびとの 家のおきてに無かりけり 君死にたもうことなかれ すめらみことは 戦いに おおみずからは出でまさね かたみに人の血を流し 獣(けもの)の道に死ねよとは 死ぬるを人のほまれとは 大みこころの深ければ もとよりいかで思(おぼ)されん ああおとうとよ 戦いに 君死にたもうことなかれ すぎにし秋を父ぎみに おくれたまえる母ぎみは なげきの中に いたましく わが子を召され 家を守(も)り 安しと聞ける大御代(おおみよ)も 母のしら髪(が)はまさりぬる 暖簾(のれん)のかげに伏して泣く あえかにわかき新妻(にいづま)を 君わするるや 思えるや 十月(とつき)も添(そ)わでわかれたる 少女(おとめ)ごころを思いみよ この世ひとりの君ならで ああまた誰をたのむべき 君死にたもうことなかれ |
▼さらに読んだ上での意見さん: (註) 君を泣く=あなたのために泣く あきびと=商人。あきんど。 老舗==代々同じ商売を続けている店。由緒正しい古い店 旅順(リューシュン)==中国、遼寧省大連市の一地区。遼東半島南端にあり、黄海に臨む港湾地区。海軍基地。日露戦争後、日本が租借(そしゃく=他国の領土を借り受けること)中国進出の拠点とした。日露戦争の激戦地で日本軍6万人ロシア軍2万人が戦死した。 すめらみこと=天皇を敬って呼ぶ語 出でまさね=お出ましにならないが おおみこころ==天皇のお考え おくれたまえる=先立たれなさった 大御代==天皇の御治世 暖簾==商店で、屋号などを染め抜いて店先に掲げる布 あえかに若き==若く、美しくかよわい 君ならで=あなた以外に 誰をたのむべき=誰を頼みにできようか |
▼さらに読んだ上での意見さん: 与謝野晶子略歴 1878年大阪・堺の老舗の和菓子(羊羹〈かん〉)屋「駿河屋」の三女として生まれた。堺女学校(現・大阪府立泉陽高等学校)の時代から文学、特に日本文学に親しみ和菓子屋の帳簿係として帳場に坐りながら『源氏物語』などを読みあさった。 (中略) 1901(明治34)年に出版された『みだれ髪』は、鉄幹へのあふれる愛と青春のみずみずしさを歌いあげたものとして、当時の若い世代の圧倒的な支持を受け、後世、浪漫主義の代表的な作との評価を受けた。 また特に、日露戦争で日本全体が戦意高揚している中で、女性の立場から反戦の感情を表わした詩である「君死にたもうことなかれ」(1904〈明治37〉年9月)は余りにも有名であり、後年(1949年)深尾須磨子(1888〜1974、兵庫県生まれ、第2次「明星」で活躍した有名な詩人で代表的な著作は「真紅の溜息」など)は、「命がけ、空前絶後の行為」と絶賛した。 この晶子の詩に対して、当時の言論界の大物であった大町桂月(おおまちけいげつ=1869〈明治2〉年〜1925〈大正14〉年、 詩人・評論家。高知市生まれ。本名、芳衛。東大卒。「帝国文学」や「太陽」などを舞台に活躍。詞華集「花紅葉」、評論集「文学小観」、紀行文「奥羽一周記」などある=大辞林)が、『太陽』(1895年〈明治28〉年博文館から発行された「月刊総合雑誌」)誌上で 「教育勅語、宣戦詔勅を非難する大胆な行為である」「乱臣(らんしん=国を乱す臣。主君に反逆する家来)なり、賊子(ぞくし=謀反人〈むほんにん〉。反逆者。不忠者)なり」と非難した。特に大町が問題にしたのは、第3連で、それを「死ぬのが名誉だとおだてて民を狩りだし、天皇自らは宮中に安座している」 と解釈したのである。晶子は、大町に以下のように反論している。 「私が『君死にたまふことなかれ』と歌ひ候こと、桂月様たいさう危険なる思想と仰せられ候へど、当節のやうに死ねよ死ねよと申し候こと、またなにごとにも忠臣愛国などの文字や、畏おほき教育御勅語などを引きて論ずる ことの流行は、この方かへって危険と申すものに候はずや」(以下略) つまり、「日露戦争で死ぬことが愛国で天皇への忠誠だとすることの方が、危険な考え方」だと反論しているのである。家業を継ぐ弟の身を案じている詩という見方ではとても説明がつかない。 |
▼さらに読んだ上での意見さん: 史実と神話 混同する可能性も――扶桑社教科書の問題点――上杉 聰 高嶋伸欣琉球大教授と私(上杉)が扶桑社の歴史教科書を批判したことに対し、愛媛新聞8月21日付で「つくる会」藤岡信勝東京大学教授から反論が寄せられた。ここに私たちの見解を再度示しておきたい。 ▽神 話 藤岡氏は、学習指導要領にしたがって神話を載せたまでで、「史実と…混同される余地はない」と弁明しておられる。しかし、学習指導要領は、「考古学などの成果を活用」し、それとの対比の上で、「神話・伝承などの学習を通して、当時の人々の信仰やものの見方など」を知るよう述べている。 ところが扶桑社の教科書は、記紀神話が整えられる奈良時代よりはるか以前の縄文・弥生時代末から同神話があったかのように紹介をはじめ、その後も史実―神話―史実―神話と交互に大量(都合九ページ)の神話を登場させた。しかも、史実と神話の境界は巧妙にぼかされ、(神話の)「草薙の剣…は、やがて『三種の神器』」の一種となり、(歴史上の)「歴代の天皇に受け継がれる皇位のしるしとなった」(四二頁)と、完全に両者を接合させている。子どもたちが史実と神話を混同するのは確実であろう。 ▽与謝野晶子 扶桑社の教科書は「君死にたまふことなかれ」の詩について「戦争そのものに反対したというより、弟が製菓業をいとなむ自分の実家の跡取りであることから、その身を案じていたのだった」と一面的な説明をしている。 晶子はもちろんイデオロギー的な反戦思想の持ち主ではないが、当時強い厭戦(えんせん)感にもとづく反戦意識を抱いていたことは、右の詩が「親は刃をにぎらせて人を殺せとをしへしや」としているなど、一読すればわかることだ。 彼女を批判した大町桂月に対しても、「当節のやうに(戦って=筆者)死ねよ死ねよと申し候こと…教育御勅語などを引きて論ずることの流行は、この方かえって危険と申すものに候はずや」と反論した。扶桑社の教科書が死ぬこと(玉砕)を美化し(278頁)、教育勅語を全文掲載して高く評価(215頁)したことへの批判ともなっていて興味深い。こうした晶子の姿を抹殺することがこの教科書の目的だろう。 ▽関東大震災 扶桑社の教科書は「社会主義者…を殺害」したのは「住民の自警団など」と書いた。藤岡氏は、「住民だけが社会主義者を殺害したと書いているわけではない」ので問題ないとしておられるが、「住民」が社会主義者を殺害した例はない。大杉栄の惨殺は憲兵が、亀戸事件と呼ばれる労働組合員の虐殺は警察と軍隊が行った。これでは戦前の軍や警察を擁護する教科書と受け取られても仕方なかろう。 ▽満州事変 関東軍の行動を日本の政府と軍部中央が次々と追認した事実に触れていないとした私たちの指摘を、藤岡氏は記述の「力点」がそこになかったから、と事実上認めておられる。ならば(記述に)「過不足はない」などと強弁すべきではない。当時の軍部中央、そして政府にも、関東軍に呼応する動きがあったことを記すべきであるし、その事実を隠すことがこの教科書の意図ではないかと私は考えている。 了 |
▼さらに読んだ上での意見さん: 扶桑社の教科書の背後にあるものは、権力者への迎合の思想だと思う。 最初の「読んだ上での意見」で書いたものに振り返ると、扶桑社の教科書は、 これまでの教科書が、戦前の教科書の偏りの裏返しとして、神話や忠臣愛国の人物、戦争の肯定的部分を全くふれない、事実に争いがある事項まで日本に不利な点を記載するという問題点を指摘した点で意味なしとは思えない。 しかし、その問題点の指摘の形をとって、日本の軍部や政財界の国民抑圧や言論統制、他国侵略の罪まで覆い隠そうとする意図が見受けられる点が大きな欠点である。 結局、時の権力者や政府を批判することを望まないという編集方針と思われる。 しかし、歴史学を含む社会科学は、世の中の道理を解明するものであり、時には真理の主張のためにはその時の権力と緊張関係を持つこともありえる。 また、子供には現状の社会に迎合しない理性的な目をもって、より良い未来を切り開いていって欲しいと思う。現状を批判し改革を繰り返さない社会は衰退する。 イラク戦争での対米追随の日本の態度は、対米翼賛体質といわれても仕方がない。 小林よしのり氏が「つくる会」を離れたのもこの翼賛体質を批判してのことだ。 少しずれるが、プロ野球のスト問題を例にとりたい。球団経営者という権力者の一方的な権力行使に、組合という形で対抗し、世論を読み本質を見極め、最後まで粘り強く主張を貫き、合理的な妥協にまで導いた古田選手のような行動をする人材こそが、これからの日本に必要だと思う。権力に迎合する人材ばかりでは社会は発展しない。 繰り返すが、日本の自己批判を封じた扶桑社の教科書は、時の権力者や政府を批判することを望まないという編集方針と思われる。 そこが、私には「時代遅れ」と思われるのである。 扶桑社の教科書は、権力者に迎合する子供を育てようとする、とんでもない教育に導いている気がする。 |