Page 31 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ラ・サ−ルの現状について OBの一人 04/4/8(木) 15:32 ┗Re:ラ・サ−ルの現状について 遅咲きの桜 04/4/8(木) 23:25 ┣Re:ラ・サ−ルの現状について OBの一人 04/4/9(金) 7:24 ┗Re:ラ・サ−ルの現状について OBの一人 04/4/9(金) 7:30 ┗Re:ラ・サ−ルの現状について 遅咲きの桜 04/4/9(金) 17:39 ┗Re:ラ・サ−ルの現状について 大学 04/4/11(日) 20:33 ┗Re:ラ・サ−ルの現状について 遅咲きの桜 04/4/14(水) 9:22 ┣Re:ラ・サ−ルの現状について 大学 04/4/14(水) 19:25 ┗Re:ラ・サ−ルの現状について 大学 04/4/14(水) 19:32 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ラ・サ−ルの現状について ■名前 : OBの一人 ■日付 : 04/4/8(木) 15:32 -------------------------------------------------------------------------
卒業したOBの一人です。 昨年の夏に卒業後20周年記念の同期会があり、母校を訪問しました。 その際、教頭先生をされている中村三千雄先生から、近況を聞かせて頂いたので、覚えている範囲で書きます。 ・私が在学中は1クラス50名×5クラス=250名/1学年だったのが、40名×6クラスに少人数クラス化する予定。 ・私が在学中は5クラスの内、3クラスが理系、2クラスが文系だったのが、現在は4クラスが理系、文系は1クラスのみとなっており、東大の文系を受験する生徒そのものが減少している。 ・4クラスの理系の生徒も、東大よりも医学部志向が増えている。 ・しかし医学部を受験する生徒の現役合格率は以前よりも低下している。 ・私が在学中は鹿児島県内出身者は1/3弱だったのが、現在は半分近くを占めている。 以上です。 ところで、東大・京大に入る為には東京の御三家や灘高校でも、ダブルスク−ルに通うのが一般的になりつつあるようです。ダブルスク−ルの講師は東大・京大の法・医学部の学生が殆どで、指定校制度が有り、御三家等の有名私立校に在籍する生徒しか入塾できないそうです。有名私立中学入学直後に入塾し、中学1年で中学3年迄の教科を終え、中学3年で高校3年迄の教科を終えるそうです。という事は高校の3年間は予備校に通っているようなもので、これであれば東大・京大に現役で入り易くなると思います。こういう状況から考えると、鹿児島にはそのようなダブルスク−ルも無く、ラ・サ−ルにとっては不利であると思います。但し、私は個人的には、そこまでして東大や京大に入るのは狂気じみていると思います。全ての生徒がそうなる訳では決してありませんが、そういう生徒の一部が、将来大学卒業後に今の官僚や「白い巨塔」の財前教授のような医者になる可能性が有ると思うと、只でさえ現在低迷している日本が益々おかしくなるのではないかと不安に思います。 私が通学していた頃のラ・サ−ルは昔で言えば旧制高校(所謂ナンバ−スク−ル)の雰囲気が多分に有りました。勉強ばかりしている生徒もいましたが、寮生の大部分は何らかの運動部に入り、バスケット・サッカ−・ラグビ−・山岳部などは県内や市内大会で優勝した事も度々有りました。また、私達が卒業する直前にご病気で亡くなられたモ−リス・ピカ−ル校長(カナダのモントリオ−ルのご出身)は人格者そのものでした。私は中学入試直前に学校の下見に行ったのですが、その時、父が聖ラ・サ−ルの銅像の前で私の受験記念写真を撮ろうとしたら、校長先生が寄って来られて、父と私揃っての写真を撮って下さいました。母はラ・サ−ルに私を行かせるのに反対しておりましたが、父と私は校長先生の人柄に触れて、合格した時には、全くためらわず行く事を決めていました。入学後も校長先生を始め、カトリックのため独身でいらっしゃる修道士の先生方の生き様に触れ、これは現在の自分の性格形成に於いて、極めて良い影響を与えられたと思っております。校長先生もよく東大に入る事では無く、この世の中の為に一人ひとりが何をすべきかという事を語られていました。現在、ラ・サ−ルでは年に1回バザ−を開催し、その収益金を発展途上国のラ・サ−ル姉妹校や日本国内の様々な施設に寄付しています。又、文化祭の講演に大江健三郎さんやご子息をカンボジアで亡くされた中田さんを講師として招く等、普通の学校では中々行なわれない行事もあります。又、寮生活を一緒に過ごした友人は一生の友でもあります。本文の最初で触れたように昨年卒業20周年記念の同期会が開催されましたが、今後は5年おきに開催される予定です。 以上、長文となりましたが、最近のラ・サ−ルの大学合格実績の凋落に一OBとして残念な思いを持ちつつも、勉強以外で教えられる事の多い学校として、自分の子供を通わせたいと思う学校の一つであります。 |
>私が通学していた頃のラ・サ−ルは昔で言えば旧制高校(所謂ナンバ−スク−ル)の雰囲気が多分に有りました。勉強ばかりしている生徒もいましたが、寮生の大部分は何らかの運動部に入り、バスケット・サッカ−・ラグビ−・山岳部などは県内や市内大会で優勝した事も度々有りました。 今でも毎日のように部活はあり、週3回しか部活のない都内の私立とは違いますね。寮システムのおかげで通学時間がとられないのは利点だと思います。でも最盛期ほど運動部の大会成績がふるわないのも事実。サッカー部などは、以前と違い他校が強くなりましたし・・・。部活でも勉強でも何でもいいんです。これだ、と思えるものを学校、生徒がもてれば、再生は可能なはず。なにしろ全世界にラ・サール会という組織があり、すばらしい精神的バックボーンがある学校で、寮が整っている学校など、この日本では本当に貴重なはず。昨秋はOBで水俣学の創始者、原田正純先生の講演があり、中高生とも大変感銘を受けたようです。 ラ・サールの特性を生かした学園運営を切に望みます。OBの皆さんにも、ぜひ現状を見据えて学園の再生にお力添えをお願いします。 |
遅咲きの桜さんへ >でも最盛期ほど運動部の大会成績がふるわないのも事実。サッカー部などは、以前と違い他校が強くなりましたし・・・。 確かにそのようですね。でもテニス部が全国大会に出場したり、数年前にできた硬式野球部(それ迄は軟式しかありませんでした)が、創部早々県大会で確かベスト16まで躍進して旋風を巻き起こした事もあったようです(昨年は1回戦であえなく大敗したようですが)。サッカ−は鹿児島県内の高校自体のレベルが私が在学していた頃より明らかに上がっている為(鹿児島実業の城や前園選手を輩出するようになった)、ある程度仕方無いと思います。 |
遅咲きの桜さんへ(追記) >昨秋はOBで水俣学の創始者、原田正純先生の講演があり、中高生とも大変感銘を受けたようです。 今年は現在東大助教授で脳の研究をしている私の同期が「人間はいかにして幸せになれるか(そのように脳を改造できるか)」という事について講演をする予定になっています。 |
OBの一人さまへ 脳の研究者のOBが講演してくださるとの情報、ありがとうございます。 脳研究に関心のある生徒は多いようですので、影響が今から楽しみです。 大都市の私立の場合、先生方が努力しなくても、塾が受験対策を 請け負ってくれますから、学校の責任はあまりないでしょう。 その点、ラサールの先生方は大変だと思います。 生意気な生徒、遠くに住んでいて何も知らない親・・・ すべての期待が学校にかかってきてしまいます。 学校側は進学実績を意識せざるをえないでしょうが、 根本的な問題の解決ー若い先生方の意欲を生かした ホンモノの教育力こそ真の名門復活の鍵ではないでしょうか? 現在のように社会が転換点にある時代、今までの路線を踏襲しているだけでは 生徒達の意欲など引き出せません。 例えば今回のイラク人質事件を教育の場でどのように生徒達に伝えるか? 日本のマスコミはいい加減な情報しか流しませんが、ヨーロッパ発などの 生々しい情報が今日も全国をメールと共に飛び交っています。 若い世代が生の情報によって触発されるものは 計り知れないほど大きいものがあります。 なにせ人質三人のうちの一人は彼らとあまり歳も違わず、 雑誌「世界」にも寄稿していた、意識の高い若者でした。 パレスチナにはラ・サール会の運営する学校があり、 キリスト教とイスラム教の対立の狭間で修道士の方々が 身命を投げ打って教育に全力投球しているということです。 |
>なにせ人質三人のうちの一人は彼らとあまり歳も違わず、 >雑誌「世界」にも寄稿していた、意識の高い若者でした。 何でよりによって今頃イラクなんぞにいって、劣化ウラン弾の調査なんかするんだ。 イエスも言ってるでしょ。汝の隣人を愛せって。 まず、隣人の為に尽くしなされや。 「世界」なんて雑誌読んで空想的民主主義に浸ってないで、まず日本の為に ボランティアをしてもらいたいものだ。 北朝鮮の核でも調査しにいって、拉致されたんなら、国民の血税300万ドルを出してもしょうがいないが・・・。 |
>何でよりによって今頃イラクなんぞにいって、劣化ウラン弾の調査なんかするんだ。 劣化ウランは原発の副産物だそうですね。平和利用とかで原発政策を推進している国が、イラクを核の最終処分場として利用している背筋の凍るような現実があります。首都圏のある有名私立校では、今井君と面識のある理科の先生が生徒達にこのことを話したそうです。 >イエスも言ってるでしょ。汝の隣人を愛せって。 >まず、隣人の為に尽くしなされや。 仙台のラ・サールホームで少年時代を過ごした井上ひさしは、「周りの日本人が見捨てている孤児を、ボロをまとったラ・サール会の修道士達はなんで面倒を見てくれるのだろう、と不思議でならなかった」と述懐しています。 とはいえ、この話題はこの掲示板にはふさわしくないですね。意見がわかれる微妙な問題に触れてしまったことを反省しています。これでおしまい。 |
>仙台のラ・サールホームで少年時代を過ごした井上ひさしは、「周りの日本人が見捨てている孤児を、ボロをまとったラ・サール会の修道士達はなんで面倒を見てくれるのだろう、と不思議でならなかった」と述懐しています。 井上ひさし氏が反日的な理由の一つは分かった。 しかし、一例を挙げて日本人の冷淡さを一般化するのことは無意味だ。 キリスト教徒・或いはキリスト教国家の残酷さの例だって枚挙に暇がない。 この少年の悲劇或いは喜劇は、親の金で生きながら国を滅ぼそうとしていた往年の 共産主義者たちに |
>仙台のラ・サールホームで少年時代を過ごした井上ひさしは、「周りの日本人が見捨てている孤児を、ボロをまとったラ・サール会の修道士達はなんで面倒を見てくれるのだろう、と不思議でならなかった」と述懐しています。 井上ひさし氏が反日的な理由の一つは分かった。 しかし、一例を挙げて日本人の冷淡さを一般化するのことは無意味だ。 キリスト教徒・或いはキリスト教国家の残酷さの例だって枚挙に暇がない。 私は、この生活の苦労を知らない若者の夢想が行動化され、世間に迷惑を与えたと 言いたいだけだである。(誰が金を出したか知らないが・・・) |